シート上のコメントの取得
読み込み時に、マッピングしたセルに設定されているコメントを取得できます。 [ver.2.1]
書き込み時は、セルにコメントを設定できます。
取得方法は複数ありますが、 Map<String, String> comments
フィールドを用いる方が記述量を少なくできます。
注釈
セルのコメントを取得できるのは、アノテーション @XlsCell, @XlsLabelledCell, @XlsColumn, @XlsMapColumns, @XlsArrayColumns, @XlsArrayCell, @XlsLabelledArrayCell
を付与したプロパティです。
見出しセルに対するコメントの取得は、アノテーション @XlsLablledComment を使用します。 さらに、任意の位置のセルのコメントの取得は、アノテーション @XlsComment を使用します。
Map<String, String> comments
というフィールドを定義しておくとプロパティ名をキーにセルの位置がセットされるようになっています。
アノテーション
@XlsMapColumns
のセルのコメント情報のキーは、 <プロパティ名>[<セルの見出し>] としてセットされます。アノテーション
@XlsArrayColumns
のセルのコメント情報のキーは、 <プロパティ名>[<インデックス>] としてセットされます。
アノテーションを付与した <setterメソッド名>Comment というメソッドを用意しておくと、引数にセルのコメントが渡されます。
コメント情報取得用のsetterメソッドは、引数
String
型を取る必要があります。ただし、
@XlsMapColumns
に対するsetterメソッドは、第一引数にセルの見出しが必要になります。
String key, String label
また、
@XlsArraysColumns
に対するsetterメソッドは、第一引数にセルのインデックスが必要になります。
int index, String label
アノテーションを付与した <フィールド名>Comment というString型のフィールドを用意しておくと、セルのコメントが渡されます。
ただし、
@XlsMapColumns
に対するフィールドは、Map<String, String>
型にする必要があります。キーには見出しが入ります。また、
@XlsArrayColumns
に対するフィールドは、List<String>
型にする必要があります。
1public class SampleRecord {
2
3 // 汎用的なコメント情報
4 public Map<String, String> comments;
5
6 // プロパティごとに個別にコメント情報を定義するフィールド
7 private String nameComment;
8
9 @XlsColumns(label="名前")
10 private String name;
11
12 // プロパティごとに個別にコメント情報を定義するメソッド
13 // フィールド commentsが定義あれば必要ありません。
14 public void setNameComment(String comment) {
15 //...
16 }
17
18 // @XlsMapColumnsの場合
19 @XlsMapColumns(previousColumnName="名前")
20 private Map<String, String> attendedMap;
21
22 // プロパティごとに個別にコメント情報を定義するフィールド
23 private Map<String, String> attendedMapComment;
24
25 // プロパティごとに個別に見出し情報を定義するメソッド
26 // @XlsMapColumnsの場合keyは、セルの見出しの値
27 // フィールド commentsが定義あれば必要ありません。
28 public void setAttendedMapComment(String key, String comment) {
29 //...
30 }
31
32 // @XlsArrayColumnsの場合
33 @XlsArrayColumns(columnName="ふりがな")
34 private List<String> rubyList;
35
36 // プロパティごとに個別にコメント情報を定義するフィールド
37 private Map<String, String> rubyListComment;
38
39 // プロパティごとに個別にコメント情報を定義するメソッド
40 // @XlsArrayColumnsの場合indexは、インデックスの値
41 // フィールド labelsが定義あれば必要ありません。
42 public void setRubyListComment(int index, String comment) {
43 //...
44 }
45
46}
注釈
フィールド Map<String, String> comments
と対応するsetterメソッドやフィールドをそれぞれ定義していた場合、
優先度 comments > setterメソッド > フィールド に従い設定されます。
書き込み時のコメント情報の設定方法
書き込み時は、読み込み時と同様に複数の定義方法があります。
書き込むコメント情報の定義方法は複数ありますが、 Map<String, String> comments
フィールドを用いる方が記述量を少なくできます。
各プロパティに対するメソッドを定義しておけば、getterメソッド経由で取得されます。
1// 書き込むデータの定義
2SampleSheet sheet = new SampleSheet();
3
4SampleRecord item = new SampleRecord();
5
6// コメントを保持するフィールドのインスタンス定義
7item.comments = new HashMal<>();
8
9// プロパティ「name」に対するコメントを設定する
10item.comments.put("name", "コメント1");
11
12// @XlsMapColumnsに対するコメントを設定する。
13item.comments.put("attendedMap[4月1日]", "コメント2");
14item.comments.put("attendedMap[4月2日]", "コメント3");
15
16// @XlsArrayColumnsに対するコメントを設定する。
17item.comments.put("rubyList[0]", "コメント4");
18item.comments.put("rubyList[1]", "コメント5");
19
20// レコードの定義
21public class SampleRecord {
22
23 // 汎用的なコメント情報
24 public Map<String, String> comments;
25
26 // プロパティごとに個別にコメント情報を定義するフィールド
27 private String nameComment;
28
29 @XlsColumns(label="名前")
30 private String name;
31
32 // プロパティごとに個別にコメント情報を定義するメソッド
33 // フィールド commentsが定義あれば必要ありません。
34 public String getNameComment() {
35 //...
36 }
37
38 // @XlsMapColumnsの場合
39 @XlsMapColumns(previousColumnName="名前")
40 private Map<String, String> attendedMap;
41
42 // プロパティごとに個別にコメント情報を定義するフィールド
43 private Map<String, String> attendedMapComment;
44
45 // プロパティごとに個別に見出し情報を定義するメソッド
46 // @XlsMapColumnsの場合keyは、セルの見出しの値
47 // フィールド commentsが定義あれば必要ありません。
48 public String getAttendedMapComment(String key) {
49 //...
50 }
51
52 // @XlsArrayColumnsの場合
53 @XlsArrayColumns(columnName="ふりがな")
54 private List<String> rubyList;
55
56 // プロパティごとに個別にコメント情報を定義するフィールド
57 private Map<String, String> rubyListComment;
58
59 // プロパティごとに個別にコメント情報を定義するメソッド
60 // @XlsArrayColumnsの場合indexは、インデックスの値
61 // フィールド labelsが定義あれば必要ありません。
62 public String setRubyListComment(int index) {
63 //...
64 }
65
66}
注釈
書き込み時のコメントの枠サイズなどは、アノテーション @XlsCommentOption を使用します。
フォントなどは、セルの設定値を引き継ぎます。 ただし、すでにコメントが設定されている場合は、設定されている書式に従います。